現在の日本では、うつ病患者が増加傾向にあります。なぜ日本ではうつ病患者が多いのでしょうか。うつ病患者に行った聞き取りを元に様々な共通点をこれからご紹介していきますので、ぜひご覧ください。うつ病の原因は化学的に解明されていないのが現状ですが、このページではうつ病になった経緯の様々な共通点を、うつ病の原因として考え説明していきます。
まず患者さんの多くは、様々な要因が重なったことでうつ病を発症します。例えばストレスや身体の病気、突然の環境変化、脳の神経伝達物質が正常に働かなくなってしまうことなどです。
詳しく見ていくと、身体的要因と環境的要因の二つが影響しています。
身体的要因とは慢性的疲労やホルモンバランスの変化、更年期や甲状腺機能異常など体調が思わしくない場合などが原因で起こることを指します。もうひとつの環境的要因ですが、これは人間関係で上手くいかなかったり、財産や仕事を失ってしまったり、親しい人の死、転職や引っ越し、結婚や離婚、幼少期の辛い体験、育児などのこれまでとは全く違った状況になかなか対応できなかったり、辛い現状に直面した時などに発症することです。大半のうつ病の方は、環境的要因が関係していると言えます。
環境的要因は主に5つのタイプがあります。仕事・家庭・お金・状況の変化・喪失体験です。お仕事なら昇進や降格をしたり仕事で失敗したり、失業も入ります。家庭なら家族間の不和や離婚、幼いころや学生時代の辛い記憶などがあります。お金の場合は貧困や税金問題などがあげられます。状況の変化は引っ越しや転勤などでなかなか環境に馴染めないことが理由にあげられます。喪失体験とはご家族や近親者の病気や死別、離別などで大切な方が亡くなってしまう他、もうすぐ失ってしまうのではという不安や恐怖が影響されています。
このような原因からうつ病を発症することが広く知られるようになっています。
うつ病を発症すると身体のどの部分に影響があるかというとそれは脳にあります。脳には感情のコントロールや記憶、欲求など様々な機能を担っていて、命令も脳から身体へ送られます。様々な要因からストレスをたくさん感じてしまい、脳の神経伝達物質が上手に機能しなくなり、感情のコントロールがうまく出来ずに落ち込みやすくなってしまいます。他にも意欲が低下したり食欲が無くなったり睡眠が充分にとれず、自殺願望が強くなることもあります。なので、うつ病は放っておくことはいけません。きちんと治療を行う必要があるので、過度なストレスを感じたら、心療内科などに足を運ぶようにしましょう。
うつ病になりやすい方の特徴は、責任感が強く真面目な方が多いです。日本人に多い気質だと思いますが、こういった方は自分の限界を超えても頑張ろうとする傾向にあり、ストレスをため込んでしまって発症するケースがほとんどです。日本人のうつ病患者が増えているのも納得がいきますよね。
うつ病は克服することが出来る病気です。時間はかかりますが回復出来るものなのでゆっくりと治療に専念することがなによりも大事です。
周りにいるうつ病患者への接し方について事前に知っておきましょう。良かれと思って発した言葉が、本人にとってとても辛い言葉になってしまう場合があります。まずは周囲の方が理解をしてあげることが大切なので、しっかりと確認しておくことが重要です。
うつ病の治療の大まかな流れは、病院に行く前に把握しておくことが大切です。また、治療方法を知っておくと自分がうつ病を発症した時だけではなく、周囲のうつ病患者との接し方も知ることが出来るでしょう。
うつ病を疑った時、病院に行かなければならないのですが何科に行けばよいか迷われる方もいるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。また病院にかかる費用や制度についても知っておくと良いですよ。
Copyright © 2017 日本人に多いうつ病についてしっかりと理解しよう! All Rights Reserved.